
『ミュシャと日本、日本とオルリク めぐるジャポニスム』が静岡市美術館で開催!前期&後期、両方の鑑賞がオススメ♡
※このイベントは終了しました
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2020年4月11日(土)〜5月24日(日)の期間、静岡市美術館で『ミュシャと日本、日本とオルリク めぐるジャポニスム』が開催します。
東西の双方向的な芸術交流に注目
『めぐるジャポニスム』は、チェコ出身の画家アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939年)と、エミール・オルリク(1870〜1932年)を主軸に、日本と西洋が互いに与えた影響や関係性に焦点を当てた美術展。
ミュシャやオルリクの作品や、その背景にあったチェコのジャポニズム、ウィーン分離派周辺の作家や、ヴォイチェフ・プライシグ、タヴィーク=フランティシェク・シモン、ヴァルター・クレム、カール・ティーマンなどのチェコの美術家の作品、ヨーロッパの美術や文化を紹介した日本の雑誌『明星』と『方寸』周辺の作品など400点以上を展示・紹介し、東西の双方的な芸術交流を探ります。
注目の3テーマをご紹介
期間中は、次の5つのテーマで展示を行います。
勿論どのテーマも必見ではあるのですが、次は本展覧会の最大の見どころである3テーマについてご紹介したいと思います。
『ミュシャと日本、日本とオルリク めぐるジャポニスム』展示テーマ
【序章】ジャポニスム−光琳、型紙、そして浮世絵
【1】チェコのジャポニスム
【2】ミュシャと日本
【3】日本とオルリク
【4】オルリク−日本の思い出/後継者たち
《見どころ①》【2】ミュシャと日本
アルフォンス・ミュシャがパリのアカデミー・ジュリアンに入学した1887年前後はジャポニスムが流行しており、日本美術に熱い視線が注がれていました。
そうした時流を反映してか、ミュシャは日本をはじめとした東洋の骨董品を収集していたと言われています。
ミュシャの描くポスターや装飾パネルなどのグラフィックにみられるエキゾチズムや工芸性はヨーロッパの多くの人々に受け入れられ“アール・ヌーヴォーの華”として知られるように。
日本においても、ミュシャの作品は1900年創刊の雑誌「明星」などでいち早く紹介され、藤島武二や中澤弘光らに大きな影響を与えます。
こちらのテーマでは、1900年のパリ万博に参加した浅井忠が持ち帰ったポスターと同図のグラフィックや、“日本のミュシャ派”と言うべき藤島武二・中澤弘光が手がけた作品をご紹介します。
紹介作品
◆アルフォンス・ミュシャ 「サロン・デ・サン ミュシャ作品展」ポスター(1897年) インテック
◆アルフォンス・ミュシャ 「ジョブ」ポスター(1898年) 三重県立美術館
◆中澤弘光 嗅「女学生」(1905年) 三重県立美術館 ※前期展示
◆中澤弘光 睡「舞子」(1905年) 三重県立美術館 ※前期展示
《見どころ②》【3】日本とオルリク
プラハ出身の芸術家であるエミール・オルリクは、ヨーロッパ各地でジャポニスムの潮流に触れ、日本に憧れるようになりました。
1900年に来日した折には浮世絵版画の彫りや摺りを学び、明治の日本の“日常の美”に焦点を当てた木版画や石版画を制作します。
こうしたオルリクの作品は日本の若き芸術家たちをおおいに刺激し、“芸術作品としての版画”という新しい芸術文化を後押ししました。
また、銅版や木版、石版などで制作された蔵書票を日本に紹介したのもオルリクだと言われています。
紹介作品
◆エミール・オルリク「東京の通り」(1900〜1901年) 宮城県美術館
◆エミール・オルリク「富士山への巡礼」(1901年) パトリック・シモン・コレクション、プラハ
《見どころ③》【4】オルリク−日本の思い出/後継者たち
1901年に帰国後、オルリクはコレクションした浮世絵や、日本で制作した版画を精力的に発表しました。
浮世絵版画の彫りや摺りを取り入れたオルリクの木版画熱は、ヨーロッパに新風をもたらします。
そして、その情熱はドイツ語圏の画家であるヴァルター・クレムやカール・マーティンらに引き継がれ、ヨーロッパにおける木版画の新境地が切り開かれました。
紹介作品
◆カール・マーティン「牧草地」(1907年) ダッハウ市、ティーマンコレクション/ダッハウ絵画館
◆カール・マーティン「港にて」(1923年) ダッハウ市、ティーマンコレクション/ダッハウ絵画館
◆ヴァルター・クレム「ヤギ」(1907年) ダッハウ市、ティーマンコレクション/ダッハウ絵画館
「リピーター割引」を活用しよう♪
会期中は、次の日程で展示替えを行います。
どちらも貴重な作品が展示される予定なので、前期・後期の両方を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
2回目以降のご入館は、観覧券の半券提示で当日券が200引きとなるリピーター割引が適用されますよ♪
展示替え予定
前期:4月11日(土)〜5月6日(水・祝)
後期:5月8日(金)〜24日(日)

「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」の見どころをチェック!
ココもポイント!
静岡市美術館では、毎週木曜日と土曜日は「トークフリーデー」を実施しています。小さなお子様を連れての美術鑑賞にオススメです♪EVENT DATA
ミュシャと日本、日本とオルリク めぐるジャポニスム
- 期間
- 2020年4月11日(土)〜5月24日(日)
- 場所
- 静岡市美術館
(静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3F) - 金額
- 【当日】
一般:1,300円
大高生・70歳以上:900円
中学生以下:無料
【前売り・20名以上の団体】
一般:1,100円
大高生・70歳以上:700円
中学生以下:無料
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