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浮世絵からお茶文化を学ぶ!「浮世絵・蘭字にみるお茶の世界」
※このイベントは終了しました
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フランスをはじめ、世界的にも評価の高い日本の浮世絵。歌川広重や葛飾北斎などの作品はひときわ評価が高く、その作品の美しく、独特な“青”は、「広重ブルー」「北斎ブルー」とも呼ばれ、見る人々の心を掴んで離さない。
この“青”は、1700年ごろにドイツで誕生した藍色が、時を経て日本に伝来。それまでは、植物を原料とした青色が主力だった。
しかし、透明感はあったものの深みを表現するのは難しかった。それに比べ藍色は、どちらかといえば墨に近く、濃い青はもちろん、薄めて使えば透き通る青さも出すことができたため、浮世絵をはじめとする日本の芸術表現の幅が一気に広がったとも言われている。
今回紹介するのは、そんな浮世絵の展示イベント。これがまた、ただ浮世絵を見るだけではないのがポイントだ!
浮世絵・蘭字にみるお茶の世界
「ふじのくに茶の都ミュージアム」で2020年7月23日(木)から10月5日(月)で開催される企画展で前期・後期と2回に分けて実施される。国内有数のお茶の名産地・静岡県らしく、浮世絵を見ながら当時のお茶文化を見ていこうというもの。江戸時代・明治時代の頃のお茶づくりを克明に描いた浮世絵は、当時の様子を知ることができる重要な資料だといえる。
■浮世絵・蘭字にみるお茶の世界
期間:2020年7月23日(木)~10月5日(月)
※会期中、展示内容を変更
・前期 2020年7月23日(木)~8月17日(月)
・後期 2020年8月19日(水)~10月5日(月)
会場:ふじのくに茶の都ミュージアム
住所:静岡県島田市金谷富士見町3053番地の2
時間:9:00~17:00
料金:大人(15歳以上)300円、大学生以下無料
浮世絵は庶民の文化
今や「芸術品」として評価されている浮世絵だが、当時は庶民の文化。そのため浮世絵には、江戸・明治時代の風俗や風習が描かれたものが多い。なかには、製茶の様子や喫茶風景を描いたものもあり、当時どのようにお茶が飲まれていたのかなどを知ることができる。そんな浮世絵を通じて、江戸・明治時代のお茶文化を垣間見ることができる。当時のお茶は人々にとってどんなものだったのか、そしてどのようにして作られていたのかがうかがえる。
浮世絵だけじゃない
幕末に始まった日本の海外貿易で、茶は絹と並んで有力な輸出品だった。輸出されるお茶の茶箱などには、浮世絵の技術を利用した木版多色摺りの華やかなラベルがつけられていた。輸出茶業界では「蘭字(らんじ)」と呼ばれ、欧米では日本の蘭字が人気を博したという。
今回のイベントでは、この浮世絵の技術を利用した多色摺り版画の「蘭字」や「茶箱絵」も浮世絵と並べ、前期・後期の全期間で、約90点の資料が展示されるという。
ふじのくに茶の都ミュージアムとは?
会場となる「ふじのくに茶の都ミュージアム」は2018年の春に開館。お茶の産業・歴史・文化を紹介する展示するほか、茶摘み・手もみ体験や、五感で感じる講座などのコンテンツも充実している。子どもから大人まで、幅広い年齢層の人たちが楽しくお茶について学べる機会を提供してくれるスポットだ。常設展では、お茶の起源と世界へのお茶の広がりや日本及び静岡のお茶について展示。お茶の産業、文化、歴史、民俗など、実物資料だけでなく映像や実演によって分かりやすく紹介してくれる。なかでもオススメは「お茶と健康コーナー」。ここでは体にいいとされるお茶の機能性を解説している。お茶の成分であるカテキン類やテアニン、カフェイン、ビタミンCなどの機能について学ぶこともでき、お茶の成分の結晶を顕微鏡で観察することもできる。また「世界のお茶」のコーナーでは中国をはじめ、世界各国で飲まれてきた「お茶」にまつわる展示を行っているぞ。
企画展・常設展を合わせて見ていくと、急須でお茶をいれたくなるかも(⁉)
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お茶摘み体験に、工場見学、お茶料理も堪能!
ココもポイント!
「ふじのくに茶の都ミュージアム」の併設カフェレストラン「丸尾原(まるおばら)」では抹茶を練り込んだ茶蕎麦のメニューや、スイーツが味わえる。芸術品と併せてこれらのお茶グルメも堪能しよう。EVENT DATA
浮世絵・蘭字にみるお茶の世界
- 期間
- 2020年7月23日(木)~10月5日(月)
前期:7月23日(木)~8月17日(月)
後期:8月19日(水)~10月5日(月) - 場所
- ふじのくに茶の都ミュージアム
(静岡県島田市金谷富士見町3053番地の2) - 金額
- 入館料:大人(15歳以上)300円、大学生以下無料
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