
江戸時代の建物が現存!「高山陣屋」で飛騨と幕府の歴史を学ぼう
高山陣屋とは
高山陣屋の歴史は300年以上前までさかのぼります。
江戸時代前期、当時高山藩の統治下にあった飛騨の国は幕府の直轄領(直接支配した土地のこと)となり、江戸幕府の重要な経済的基盤としての役割を負うことになりました。
直轄領となった元禄5年(1692年)から慶応4年(1868年)までの176年間、この高山陣屋で25代もの代官・郡代が幕府による飛騨支配のための執務を行いました。
明治時代以降も飛騨の行政の中枢であり続け、建物は昭和44年(1969年)まで県事務所として利用されました。
幕末には60数か所以上残っていたとされる代官・郡代所の中で、当時の主要建物が残っているのは、なんとこの高山陣屋だけ。
江戸時代の空気を楽しみながら、幕府の歴史、飛騨の歴史を学べる観光スポットなのです。
味わい深い建造物の数々!高山陣屋の見どころ紹介
江戸時代から使われた主要建造物が日本で唯一現存する高山陣屋。
施設をまるごと楽しめるのは間違いありませんが、なかでも特に見逃せない“見どころ”があるのだとか。
青海波(せいがいは)
天保3年(1832年)に再建された表門をくぐると見えてくる、大床(大きな床の間)に描かれた美しい模様。江戸時代に流行した海の波を模した吉祥文様で、無限に広がる波の模様には「未来永劫続く繁栄と平和への願い」が込められているそうです。
大床で見れる青海波は復元ですが、当時は大床だけでなく玄関の壁や襖の全面に描かれていました。原物は御蔵で見学することができます。
真向兎(まむきうさぎ)
古くから日本家屋や寺院などで使われた、釘の頭を隠すための装飾。家紋や動物、草花などをモチーフにデザインされたものがあり、高山陣屋には子孫繁栄のシンボルだった兎(うさぎ)がデザインされています。なぜ高山陣屋の意匠として採用されたのかは不明ですが、この装飾には「子孫繁栄」だけでなく火災から建物を守ってくれる魔除けの意味も含まれているそうです。
嵐山の間
代官・郡代とその家族が住む役宅内にある、日常生活に使われた部屋。部屋の奥には小さな茶室が設けられており、江戸時代の人たちの生活の一部を想像することができます。
役宅は当時では珍しく3階建てになっており、最上階は市内を見渡す物見としての役割もあったそうです。
大広間
役人が行政や警察・裁判といったさまざまな実務を行っていた御役所(おんやくしょ)の中に広がる、49畳もの広間。重要な年中行事が行われていた場所で、広間の横にある縁側からは日本庭園が一望でき、日本の四季折々の風景が楽しめます。
御白洲(おしらす)
陣屋内に2ヶ所あり、一方は村からの訴えや願いごとを受ける、現代で例えるとの“役所の窓口”とされる場所、もう一方は罪人の取り調べや裁判といった法廷の役割を果たしていました。
江戸時代の取り調べは、自白が重視されていたそうで、自白が得られない場合には厳しい拷問が課される場合もあったそうです。
御蔵(おんくら)
年貢米を収納する米蔵。幕府の直轄領となった直後、高山城三の丸から移築されました。>
全国的にも珍しい板葺き屋根が特徴。創建は1600年頃とされ、当時のまま現存する日本でも最古・最大級の米蔵が見学できます。
館内にはその他にも、昔の絵図を参考に復元された建物や部屋を見学することができます。
どれも古き良き日本の建造物の雰囲気を味わえるものばかり。飛騨と幕府の歴史が残る高山陣屋をゆっくりと堪能してみてくださいね。
無料ガイド、四季イベントなども充実
説明員と楽しくまわろう
高山陣屋を知り尽くした説明員とともに見学できる「無料ガイド」があります。
飛騨高山の旅の思い出に、ぜひ参加してみては?
ガイドツアー概要
所要時間
【通常案内】50〜60分(1名~20名まで)
【概略説明】15〜20分(1名〜70名程度)
※閉館1時間前には入場してください。
申込方法
チケット窓口もしくは電話でお申し込みください。
※説明員に限りがあります。ご希望の日時に対応できない場合もあります。
※団体でのご利用の場合は、必ず事前に電話で申し込みください。
※少人数でのご利用の場合は、他のお客様と一緒になる場合もあります。
春夏秋冬、年中たのしめるイベントも
屋内での雛人形展示や歴史教室、入館無料日といったイベントも充実。
高山陣屋でしか味わえない、風情ある催し物は要チェックですよ!
春
雛人形展示
毎年3月1日〜4月3日まで
陣屋稲荷例祭
毎年4月15日開催
五月人形展示
毎年5月1日〜6月5日まで
夏
おもしろ歴史教室
毎年6月上旬〜7月上旬開催
ブラ高山
毎年6月開催
歴史教室の夕べ
毎年8月開催
秋
文化の日(入館無料)
毎年11月3日開催
特別展
毎年10月の第一土曜日~3月31日
冬
大掃除
毎年12月29日(休館日)開催
防災訓練
毎年11月または1月
※イベントの詳細については公式サイトをご覧ください。
「高山陣屋」のアクセス情報
場所 岐阜県高山市八軒町1-5
アクセスについて
高山駅、高山濃飛バスセンターより徒歩10分
※車でお越しの方
専用駐車場はありません。市街地駐車場をご利用ください。

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ココもポイント!
高山陣屋前では、明治時代から続く朝市が開催されます!地元高山でとれた新鮮な野菜や果物、季節の花などが並びます。高山ことばを話すおじさん、おばさんたちとの交流も楽しめますよ♪EVENT DATA
高山陣屋 施設情報
- 期間
- 【休館日】
年末年始(12月29日、12月31日、1月1日) - 場所
- 岐阜県高山市八軒町1-5
- 金額
- 【入場料】
・個人(〜29名)440円
・団体(30名〜)390円
・高校生以下 無料
※各種免除あり。詳しくは公式サイトをご覧ください。
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