作品はすべて白と黒のみ!?今注目の画家・五木田智央の個展 「PEEKABOO」

東京オペラシティ アートギャラリーにて五木田智央の個展「五木田智央 PEEKABOO」が4月14日から6月24日まで開催されます。

五木田智央（1969－）は、近年目覚ましい制作活動で注目を集めるペインターです。

イラストレーションから出発し、60〜70年代のアメリカのサブカルチャーやアンダーグラウンドの雑誌や写真にインスピレーションを得た作品を発表してきました。

彼の作品の特徴は、白黒のみのモノクロームを基調とした独創的な絵。彼の作品は、日本のみならず、ニューヨーク、ロサンゼルスでも展示され、ついにはニューヨーク屈指の現代アートギャラリーのオーナーであるメアリー・ブーンの目にも止まるほどの注目を集めている今注目の人物です。

一見の色のないモノクロームの作品は、色のある作品よりも表現の幅が狭いようにも思えますが、モノクロームで描くことで、計算されたグラデーションや陰影が生み出すクールでファッショナブルな魅力、シンプルな描線とデフォルメされた歪な造形のコントラストが醸し出すユーモアやノスタルジー、具象と抽象の間を自由に行き来するイメージの両義性など、色を使うよりもじつに多彩な表現の可能性を提示しています。

本展では、新作の絵画、ドローイングを中心に、近年の代表作や、800点以上のドローイングの小品からなる大規模なインスタレーションなど、約40点の作品によって、五木田智央の魅力を探ります。
色のない白黒のみのシンプルな作品だからこそ鑑賞者の想像力を掻き立ててくれます。五木田智央の放つ独自の世界観にどっぷり浸かってみてください！