北海道の名付け親として知られる人物について丸わかり!「松浦武四郎記念館」
たとえば、岡崎市なら“徳川家康”、豊山町なら日米で大活躍した球界のスーパースター“イチロー”、可児市なら「麒麟がくる」で脚光を浴びている“明智光秀”などどんな土地においても、必ずゆかりの人物って存在しますよね!
みなさんの地元にゆかりのある人物は誰だかご存知ですか?
三重県松阪市ゆかりの人物といえば、やはりこの人の名前が出るだろう。
その人物の名は「松浦武四郎(まつうら たけしろう)」。
一般的にはそれほど知られていないので、誰?と思われた方も多いかもしれません。
でも紛れもなく松阪市を代表する素晴らしい人物なのです。
そんな「松浦武四郎」について知るのにピッタリなスポットが松阪市にあります。
松浦武四郎記念館
三重県松阪市伊勢街道沿いの地で生まれ育った「松浦武四郎」。 そんなふるさとであり、ゆかりの地である松阪市に平成6年開館したのが、「松浦武四郎記念館」。その名の通り、松浦武四郎に関する貴重な資料、調査研究、教育普及を保管し、展示している唯一無二の博物館です。
ここに行けば、「松浦武四郎」がどんな人物で、どんな活動をしていたのか、そしてどんな貢献をしたのか全てが丸わかりです!
松浦武四郎とは?
「松浦武四郎記念館」へ行くのが、一番よく知ることができる近道ですが、この記事でもどんな人物なのかをご紹介します。
「松浦武四郎」の肩書を紹介するなら、探検家だろう。 江戸末期から明治時代に、全国各地を自らの足で歴遊した人物。 今なら探検家という職業は当たり前に存在していますが、当時としてかなり珍しい異色の存在でした。
彼は1818年伊勢国一志郡須川村(現在の松阪市小野江町)で生まれる。
比較的裕福で恵まれた家庭であったことから、13歳の時に平松楽斎(漢学者)のもとで学び、そこで探検家としての基礎知識を学んだといわれています。
彼が初めて旅に出たのは、16歳のころ。最初は単身江戸への旅でしたが、そこですっかりと旅行の魅力に憑りつかれ、全国を旅するようになりました。
「松浦武四郎」といえば、触れないといけないのが、「蝦夷日誌」。 「蝦夷」とは、現在の北海道のことで、当時はほぼ未開の地でした。 彼は、「蝦夷」を何度も訪れ、知床や国後、択捉(えとろふ)、樺太(からふと)などあらゆる場所を旅し、その旅の様子を「蝦夷日誌」に書き残しました。今とは違い交通が発達しているわけではなく、極寒の地であるため旅は相当の困難を極めたみたいです。
そして「北海道」という名前を命名したのも、実は「松浦武四郎」なのです。
「松浦武四郎」なしでは現代の「北海道」は存在しなかったといっても過言でないほど、素晴らしい人物なのです。
どんな展示があるの?
「松浦武四郎記念館」には、松浦武四郎のルーツである松浦家から松阪市に寄贈されたという武四郎ゆかりの資料や品々が数多く収蔵されています。
そして、そのうちの1505点は平成20年に国の重要文化財にも指定されています。
これを聞くだけで、相当価値のあるものばかりが収められているのが分かりますね!
館内にある展示室では、約2ヶ月のスパンで展示する資料を入れ替えながら、観覧されるみなさんに「松浦武四郎」とはどんな人物なのか、なにをした人物なのか、彼の人生において最も尽力を尽くした「蝦夷」での奮闘記などさまざまな「松浦武四郎」の姿を見ることができます。
定期的に展示物が変わっているので、何度足を運んでも新鮮な気持ちで観覧でき、「松浦武四郎」のいろいろな側面を堪能することができるのはいいですね!
松浦武四郎誕生地にも立ち寄ろう!
「松浦武四郎記念館」を訪れたついでに立ち寄ってほしい場所が、「松浦武四郎誕生地」つまり彼のルーツである“実家”にあたる場所です。
松浦武四郎記念館から徒歩約7分というかなり近い場所に位置するので、気楽に立ち寄ることができますよ。 凄く雰囲気があって味のある外観、そして現在は内観も一般公開されています。
館内には、武四郎ら家族が使用していた「かまど」も再現されています。 びっしりと畳が敷き詰められたかなり広い「離れ」は、当時お客さんが来た時にもてなす場所として利用されており、この「離れ」が完成したときには、武四郎がお祝いとして当時の著名な画家や書道家が寄せ書きをした襖絵を贈ったともいわれています。 「松浦武四郎」の原点がここに詰まっており、一見の価値がある場所といえます。
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ココもポイント!
「松浦武四郎記念館」へのアクセス方法は、公共交通機関をご利用の場合、近鉄伊勢中川駅を下車、東口からタクシーに乗車しおよそ7分となります。お車でお越しの場合、伊勢自動車道久居ICよりおよそ15分となります。EVENT DATA
松浦武四郎記念館 施設情報
- 期間
- 【休館日】
月曜日
祝日の翌日
12月29日~1月3日 - 場所
- 松浦武四郎記念館
(三重県松阪市小野江町383)
- 金額
- 【入館料】
一般 310円
18歳以下 200円
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