
【安乗埼灯台】現役の灯台に登ったら絶景が見えてしまう!
周りを海に囲まれ、資源の少ない日本において外国との貿易や水産業は、国民生活の向上に欠かせない重要な産業である。これらを運営する際に、船が安全で効率的な運航をするために重要なのが灯台である。
灯台の歴史をさかのぼれば、紀元前279年から1477年まで約1700年間使われていたとされ、最古の灯台はエジプトのアレキサンドリア港入り口のファロス島に建てられていた「ファロス灯台」といわれている。その高さは120m〜180mともいわれ、最上層で大理石の反射板の前で火を燃やし、夜間では数10km先からも見えたといわれている。
今回はそんな灯台の歴史を語る上で重要なスポットの紹介である。
安乗埼灯台
古より漁業で栄えた安乗。海にまつわる歴史・文化の息づく漁村として知られている。ブランドとして人気のあのりふぐをはじめ、四季折々の海の幸を提供する観光、歴史と漁業の町として人気のスポットである。そんな彼らの産業を古くから支えてきたのが「安乗埼灯台」。こちらの施設では、そんな安乗埼灯台を間近に見ることができるだけでなく、灯台資料館も併設されており灯台の歴史を学ぶこともできる。
安乗埼灯台の歴史
今からおよそ330年前の延宝9年(1681年)に、徳川幕府が船の道しるべとして、燈明堂を建てたのが安乗埼灯台。当初は約3mの高さの塔上に油紙で囲った灯籠を置き、この中で菜種油を燃やす仕組みのものだったといわれており、風雨の激しい折には薪を燃やしていたんだそうだ。
そして、同地にイギリス人により洋式灯台が建てられたのは、明治6年のこと。全国で20番目に作られた灯台だが、その時に使用されてレンズは我が国初の回転式フレネル式だったという。
その後2度にわたる解体の危機を乗り越え、昭和23年現在の位置に四角形鉄筋コンクリート造りで建替えられた。ちなみに、初代の灯台は当時現存する最古の木造灯台だったため保存されており、現在は東京都品川にある「船の科学館」の構内で余生を過ごした。
安乗埼灯台の特徴
日本では丸型が基本の灯台の中で、珍しい四角形の灯台なのが最大の特徴で、「日本の灯台50選」にも選ばれている美しい白亜の灯台である。また灯台の周辺は緑豊かな伊勢志摩国立公園に指定されており、散策やピクニックには最適で、大海原と緑園が一度に楽しめる灯台でもあり、平成25年には国の有形文化財に指定された。
そして安乗埼灯台は実際に登ることができる灯台の1基であり、波が比較的に静かな的矢湾と荒々しい熊野灘の様子を見ることができる。また、冬の澄んだ空気と良く晴れた日には富士山も望むことができるため、元旦には多くの写真家が集まって初日の出を見に訪れるという。
灯台資料展示室
そして入り口には、安乗埼灯台の歴史を学ぶことができる資料展示館が設置されており、明治期に建設された初代の八角型の安乗埼灯台のミニチュアや、この場所で撮影された「喜びも悲しみも幾歳月」の映画等も紹介されている。
実際に使用されている施設なので注意
安乗埼灯台は、実際に現在も活躍している灯台であり、航行する船舶の目印となっている。そのため実際に訪れる私たちは注意が必要。灯台としての活動が止まってしまえば大きな事故につながる可能性もある。オフィシャルで発表されている注意書をよく読み、しっかりと理解した上で遊びに行こう
参観の皆様にお願い(公式HPより引用)
・この灯台は船舶が安全に航行するために大切な施設です。構内の施設・物品などを壊したり、汚したり持ち出したりしないで下さい。
・灯台は高いうえに、階段は急で狭いため上り下りには十分注意して慎重に行動して下さい。
・灯台内には精密な機器及び触れると危険な機械がありますので注意して下さい。
・付添いのない小学生・幼児のお子様については、安全上参観をお断りしております。
・酪酊されている方等、職員が危険と思われた方は参観をお断りしております。
・構内へのペット類の立ち入りはお断りしております。
・紙くず、空き缶等のゴミはお持ち帰り下さい。
・灯台内は火気厳禁ですので禁煙をお願いします。
まとめ
注意書のほとんどは「常識的」なものなので、特に気負う必要はないと思うが気を引き締めて館内を見てまわって欲しい。

灯台すきはこちらもどうぞ「御前崎灯台」
ココもポイント!
安乗の名物といえば「あのりふぐ」。伊勢湾を含む遠州灘から熊野灘にかけての海域で漁獲される体重700グラム以上の天然トラフグのこと。三重外湾漁協の安乗漁港を中心に水揚げされることから「あのりふぐ」と呼ばれている。紛い物も出回っているので、あのりふぐ協議会の認定取扱店を探して食べに行くようにしよう。EVENT DATA
安乗埼灯台 施設情報
- 期間
- 年中無休
※ただし、荒天の場合や業務の都合により参観を中止または参観時間を変更することがあります - 場所
- 安乗埼灯台
(三重県志摩市阿児町安乗794-1) - 金額
- 大人(中学生以上) 300円
小学生以下 無料
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