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瀬戸のこともっと知りたくない?やきものの博物館「瀬戸蔵ミュージアム」 http://www.city.seto.aichi.jp/docs/2011031500092/

瀬戸のこともっと知りたくない?やきものの博物館「瀬戸蔵ミュージアム」

焼き物のことを「せともの」と呼ぶことがある。これは日本有数の焼き物の生産地である「愛知県瀬戸市」にちなんだ呼び方。そんな愛知県瀬戸市の瀬戸蔵ミュージアムで、瀬戸のやきもの作りを学んでみてはいかがだろうか?

瀬戸蔵ミュージアム

愛知県瀬戸市の観光拠点施設として2005年に建てられた「瀬戸蔵」。この施設の2階~3階のフロアにあるのがやきものの博物館「瀬戸蔵ミュージアム」である。このミュージアムでは、瀬戸でやきもの生産が全盛期を迎えていた昭和30~40年頃の瀬戸の町を振り返りながら、瀬戸におけるやきもの文化を学べるスポット。

その時を生きた人はもちろん、地元の子どもたちが街の歴史を勉強するにはもってこいの場所だろう!

見どころ解説

さてここからは、ミュージアムにどんな展示があるかを解説していこう。

せとでん車両

入館してすぐ目の前に見えるのが、やきものの大量輸送を担っていた「せとでん」の緑色の電車「モ754号」。展示されている車両は、昭和3年(1928)製で、平成13年(2001)まで現役で活躍していたもの。もちろん、電車に乗ることもでき、運転席にだって座れる。電車の扉は現在では珍しい「手動式扉」を復元している。

やきもの工場

ここでは、かつて瀬戸に多くあった木造の工場が再現され、やきものがつくられる工程を紹介している。特徴は、木造・土壁の構造で壁を多く、窓を少なくして原料や製品の乾燥を防いでいるところ。「土をつくる→形をつくる→焼く」の3工程を、それぞれの工程に関する機械・道具類とまとめて見ることができる。

また建物内では「職人の知恵と工夫」という、職人がやきものをつくる様子を映像で紹介。この映像に合わせて機械が動いたり、館内の照明が変化するという粋なギミックも!

石炭窯と煙突

そしてその工場の外には、やきものを焼くために必要な「石炭窯」と高さ約9mの「煙突」を合わせて復元している。この石炭窯は明治時代後期から昭和30年代まで市内で主力の窯として活躍しており、最盛期には瀬戸市内で500~600基ほど稼働していたそう。この煙突からはき出される煙こそが、当時は「やきものづくりの繁栄の象徴」といわれていたという。

生産道具展示室

ここはやきものづくりに使う道具が一堂に集められた場所。やきものづくりの工程ごとに道具・機械類を展示し、手作業から機械化へと進んでいく様子を順を追って見ることができる。

瀬戸3万年の歴史

こちらは瀬戸市内にある遺跡を紹介するコーナー。瀬戸の始まりは約3万年前の旧石器時代からだという。瀬戸市内の主な遺跡の紹介やその地層を見ていくことで、瀬戸の街をより深く知ることができる。

瀬戸焼の歩み1 古墳~江戸時代

そして約1600年前の古墳時代。瀬戸焼の原点ともいうべきものが誕生する。瀬戸焼の母胎となった「猿投窯」である。ここから約1000年前の平安時代から約150年前の江戸時代までの瀬戸焼の変化をたどり、瀬戸焼の歴史を追っていく。

発掘された陶片などがその時代ごとに展示されており、それぞれ比較することが可能!約1500年間で瀬戸焼がどう変化したのか、自分の目で確かめてみよう。

瀬戸焼の歩み2 明治時代~現代

そして明治時代になると従来の製品に加え、海外向け製品や工業製品などにも着手。やきものづくりの裾野はどんどん広がっていく。このコーナーは明治から平成までのやきものを「飲食器」「家具装飾品」「工業製品」「戦時中のやきもの」「ノベルティ」という5つのテーマ別に展示。中には馴染みのあるものもあるかもしれない。

集積場

かつて尾張瀬戸駅に隣接していた、やきものを荷造りをする『集積場』を再現。ワラやモクメンで包まれた製品や、海外向の製品を運ぶための木箱、馬車などが展示されており、日本における「輸送」の変遷を見ることができる。

旧尾張瀬戸駅

大正14年から平成13年まで活躍した二代目の尾張瀬戸駅舎を再現している。「懐かしいあの建物」を目の前にすると思い出が蘇る人もいるかもしれない。

まとめ

「やきもの」の歴史を紹介する施設は数あれど、「文化の歴史」「街の歴史」「技術の歴史」を同時に見ていけるのはなかなか少ないと思う。瀬戸という街が、そして瀬戸焼という文化は、誕生から今日までどう変化してきたのか?この施設を見て回った後は、実際に瀬戸の街を歩いて「現在」を確認してみよう。きっと何か発見があるだろう

招き猫ミュージアム

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ココもポイント!

施設に展示されている「せとでん」は現在でも形を変え生き続けている。それが尾張瀬戸駅と栄町駅を結ぶ「名鉄瀬戸線」だ。この「せとでん」が元になっているため「名鉄瀬戸線」は、他の名鉄と連絡していない珍しい路線となっている。

EVENT DATA

瀬戸蔵ミュージアム 施設情報

期間
休館日
毎月第4月曜日
年末年始(12月28日~1月4日)
その他臨時休館は公式HPをご覧ください
場所
瀬戸蔵ミュージアム
(愛知県瀬戸市蔵所町1-1)
金額
一般/520円
高校・大学生・65歳以上/310円
公式サイト

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