国宝級の美術品を所蔵する「MOA美術館」をご紹介！

静岡県熱海市は日本でも指折りのリゾート温泉地。

南国のような温暖気候、美しいオーシャンビューも広がり、さらに世界遺産・富士山もすぐ近くに望むことができる。ほかの温泉地にはない魅力がいっぱいな場所です。

今回はそんな熱海市にある美術館「MOA美術館」についてご紹介！

熱海が誇る最高級の景観と同じくらいの素晴らしい美術品が堪能できるはずです！

MOA美術館

静岡県熱海市の海が見える丘の上に立つ美術館です。

創立者である岡田茂吉生誕100周年をきっかけに1982年に誕生しました。

岡田氏が所有するコレクションを軸として、国宝や国の重要文化財を含むおよそ3,500点以上の美術品や作品を所蔵しています。

2017年2月にはリニューアルオープン。外観、内観もリニューアルし、美術館そのものが芸術作品のような大変映えるモダンな芸術空間に生まれ変わりました！

また、美術館でありながら能楽堂や茶室、日本庭園を完備しており、芸術のみならずあらゆる日本文化に触れることができます。

まるで万華鏡のなかにいるかのような天井アート

リニューアル後、当美術館の目玉となっているのが円形ドーム全体を使った大規模な天井アートです。

万華鏡に見立てた円形ドームにプロジェクションマッピングを使用し、見るものの心を奪うようなカラフルで美しいアートを投影します。

その万華鏡の直径は約20m、高さ約10mを誇り、日本最大規模！

圧巻のスケールの万華鏡アートをお楽しみいただけます。

リラックスできる音楽も流れており、眺めているだけで時間を忘れさせ、最高の癒しをもたらしてくれます。

どんなものが所蔵されている？

MOA美術館には、国宝が3点、重要文化財が67点、重要美術品46点とお宝級と呼ぶにふさわしい素晴らしい作品が多数所蔵されています。

絵画、書跡、工芸、彫刻、仏像、陶磁器、埴輪など所蔵するコレクションは実にさまざま！ 時代背景も、分野も、ジャンルもホント多岐に渡っています。

どれも非常に価値が高く、思わず見惚れてしまいますよ！

主な所蔵作品

色絵藤花文茶壺(野々村仁清)

手鑑 「翰墨城」

紅白梅図屏風(尾形光琳)

過去現在絵因果経断簡

北方天眷属像(康円)

阿弥陀如来立像

十一面観音立像

三角縁獣文帯四神四獣鏡

花唐草七曜卍花クルス文螺鈿箱

山水人物蒔絵手箱

鳥牡丹彩絵曲物笥

雑伎彩絵唐櫃

色絵桃花文皿　鍋島

染付草花文瓶　伊万里

色絵十二ケ月歌絵皿(尾形乾山)

色絵金銀菱文重茶碗(野々村仁清)

埴輪　天冠をつけた男子

黒釉金彩瑞花文碗(定窯)

方広寺鐘銘(清韓文英)

一休宗純墨跡　一行書(一休宗純)

東海道五十三次　庄野(歌川広重)

樹下美人図

個人的に気になるアートをご紹介！

紅白梅図屏風

MOA美術館が所蔵する国宝のひとつが「紅白梅図屏風」。

こちらの作品は、常設ではありませんが、毎年熱海市の梅の季節に合わせて限定公開されています。

江戸時代中期の絵師「尾形光琳」の晩年作品であり、彼の集大成ともいえる作品です。 教科書にも掲載されているので、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

二曲一双の金地を背景に白梅と紅梅を対峙させたという大変スケールの大きな作品となっています。末広がりの川、その傍らで咲き誇る梅の花は味があり、生で観ると絶対に感動するはずです！

手鑑 「翰墨城」

こちらの作品も「紅白梅図屏風」同様に国宝に指定されています。

奈良時代から南北朝・室町時代の各時代にわたる古筆が合計311葉収められています。時代を超えた壮大な作品集になっています。 「藻塩草」(京都国立博物館蔵)、「見ぬ世の友」(出光美術館蔵)と並び、古筆三大手鑑の一つともいわれています。

過去現在絵因果経断簡

過去現在因果経の釈迦の前世を描いた物語と生涯を内容とした4巻からなる経典。

8世紀ごろの奈良時代に描かれた作品といわれています。当時最先端だった中国六朝時代の画風を取り入れつつ、人物描写には日本画家らしいエッセンスも注がれているのが特徴。

黄金の茶室

こちらは芸術作品ではありませんが、他ではお目にかかれない場所ということでご紹介します。

あの豊臣秀吉が正親町天皇にお茶を献じるために京都御所内に作らせたという「黄金の茶室」を完全再現したというかなり力を注いだ茶室となります。

しかもレプリカではなく、本物の金を使用しています。なので、放たれる黄金の輝きはかなりのもの。さらにお茶会で使用される茶道具もすべて金で再現。その黄金の茶道具に使われる金だけでも約50kgも用いられているのだとか。

金尽くしなので眺めているだけで縁起が良さそうな気もしますね！

世界一の万華鏡体験ができる「アトリエ・ロッキー万華鏡館」