
みりんの歴史がここに集約!「九重みりん時代館」
家庭に必ずといっていいほど置いてあり、煮物や煮魚、照り焼きなどさまざまな料理、特に和食を作るうえで欠かすことのできない調味料といえば「みりん」。
料理に深いうまみやコク、甘みなどを演出する料理のお供です。
そんな「みりん」についてみなさんはどれくらいご存知だろうか?
今回ご紹介するのは、「みりん」の特に歴史について知ることができる施設です。
九重みりん時代館
安永元年(1772年)創業と現存する日本最古の「本みりん」専業メーカーである「九重味淋(ここのえみりん)」がもっとみりんについてよく知ってもらおうと開館している施設。
「九重味淋」の本社がある愛知県碧南市の敷地内にある蔵がそのまま「九重みりん時代館」となっています。
その蔵というのが国の登録有形文化財にも指定されている「大蔵」。過去には皇室関係者も何度か訪れているという由緒正しき場所なのです。
そんな貴重な「大蔵」を利用しているここでは「九重みりん」の歴史はもちろん「みりん」そのものの歴史についてもさまざまな貴重な資料や展示物を交えて幅広く紹介しています。
この施設へ行けば、「みりん」について詳しくなれるとともに、「みりん」の重要性を再認識できるはずです!
三河みりんのルーツを知る!
まず、蔵の入り口を入ってすぐあるのが、三河みりん及び九重味淋の祖である石川家に伝わる古い道具や古文書。つまりここには「三河みりん」のルーツが凝縮されていると言っても過言ではありません!
古くから矢作川を中心に運搬に使う水路が発展し、温暖な気候と風土にも恵まれ、醸造文化が栄えた三河地方。この地で江戸時代に「みりん」の製造を創始したのが、当時、廻船問屋を営んでいた石川八郎右衛門信敦です。
そんな石川八郎右衛門信敦が創業した当時に記した貴重な古文書をご覧いただけます。
また、今ではなかなか見かけなくなったみりん作りに大活躍していた道具の数々が展示されています。
明治時代に使われていた「足踏み式精米機」や「うす」、昭和のろ過器などがあり、その時代を感じることができます。
どれも使い込まれ、レトロ感がたまらない味があるものばかりです!
世界からも認められた「九重味淋」
「九重みりん時代館」の壁には、かなり多くの賞状が飾られています。
「九重味淋」を長い間支え、主力商品である「九重櫻」は、大正から昭和にかけての全国酒類品評会で「名誉賞」を3度も獲得し、最高の賞である「名誉大賞」にも輝きました。
過去の歴史の中でもこの賞を受賞したのは「九重櫻」だけ。まさにオンリーワンといえる存在です。
展示されている賞状は、日本だけでなく、イギリス・ロンドン、フランス・パリ、イタリア・トリノなど世界各国のものがあります。
これは「九重味淋」が日本のみならず世界から称賛されている証拠ともいえます。
意外と知らない「みりん」の歴史がわかる!
「みりん」という調味料がいつ頃日本の料理に登場したのかご存知ですか?
ある資料によるとすでに室町時代の頃にはあり、女性たちが「みりん」を飲んでいたという記述があるそうです。当時のみりんは甘みが現代のよりも薄く、料理用というよりも飲みやすいお酒として好まれていました。
調味料として活用されるようになったのは、江戸時代になってからです。その「みりん」のことについて詳しく記載した1712年(正徳2年)頃に出版された「和漢三才圖會(わかんさんさいずえ)」が展示されています。天文、土地、山水など105部門に分けて、図、漢名、和名などを詳細に記しています。
「みりん」のルーツを知るのにもってこいと言える貴重な資料となるので、ぜひ、この機会にじっくりと眺めてみましょう!
戦時中の貴重な「九重櫻」も展示!
「九重みりん時代館」には、1936年(昭和11年)の「九重櫻」というビンテージとも言うべき商品も展示されています。
戦時中に防空壕の中に置き去られたまま忘れられていたという、いわくつきの「九重櫻」なのだとか。透明度のある「みりん」とは似ても似つかないほど真っ黒で紹興酒のようなにおいがします。
時代背景も含めて、壮絶な想いが詰まった「みりん」といえるだけにこれは一見の価値ありです!

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ココもポイント!
敷地内には、直売所「石川八郎治商店」も併設されています。ここでは本みりんはもちろん、みりんを活用したお菓子や食品など幅広く販売しています。お土産やギフトにもピッタリなので、ぜひ、こちらにもお立ち寄りください。EVENT DATA
九重みりん時代館 施設情報
- 期間
- 【開館日】
平日(水曜・木曜・金曜) - 場所
- 九重みりん時代館
(愛知県碧南市浜寺町2-11)
- 金額
- 入場無料
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