ペンタブ 初心者におすすめなものは?これからイラストを始めたい人に紹介!!
ペンタブ初心者は何を使ったらいい?
お家時間の増加や新しい趣味を見つける時間が増えている昨今、イラスト制作にも注目が集まっています。シンプルにイラストを描く人もいれば、鉛筆・色鉛筆だけで高解像度な人物画、宝石のような光沢があるように見せるイラストなどなど、SNSを通してイラスト制作に励む絵師さんが増加していますよね。
もちろんアナログイラストだけでなく「PC」などでイラストを描く「デジタル」もユーザーが増えています。特に最近では「スマホ」を使ってイラストを描くユーザーも増えています。
今回はこれからお家時間の趣味にしたい、新生活がスタートする前にイラスト制作に本腰を入れたいという方にお届けしたい「ペンタブ」の情報をお届けします。
本記事の執筆者セラはWACOMのペンタブ歴10年以上の利用者で初心者向け~液タブを使用してきました。これまで使ってきた経験をもとに「どんなペンタブがいいかの?」をご紹介します。
そもそもペンタブって?
「ペンタブ」とは「ペンタブレット」の略称で、PCなどコンピューターで使用するデバイスの一種。専用の電子ペンなどのペン型デバイスと板状のタブレットを使ってPCに動きの情報を伝えるもので、マウスデバイスとは違い手書きに近い直感的な操作ができるのが特徴です。
さらにペン型デバイスには「傾きの感知」「筆圧感知」などの機構が内蔵されているため、アナログならではの微妙かつ繊細なタッチを表現することができます。
どんなペンタブがあるの?
それでは本題、ペンタブの種類ってどんなものがあるの?を紹介していきます。今回の記事で紹介するペンタブは筆者が長年利用している「WACOM」で販売している種類・製品となります。
※機種・値段などの情報はすべて2021年2月22日時点のものです。
板タブ
ペンタブといえばこの「板タブ」と呼ばれる種類。ペン型の入力デバイスと動きを感知するタブレットで構成されているもの。PC等にUSBまたはBluetoothで接続しモニターを見ながらお絵描きするタイプです。
様々な種類があるペンタブの中で非常にシリーズが多く、初心者スタートのお手軽なものからプロ御用達のものまでさまざま。ペンタブが初めてだけど、いきなり高額なものはちょっと…という方にまずおすすめしたいものです。
One by WacomワコムストアとワコムストアAmazon店だけで販売されている限定モデルで、他のシリーズと比べて非常にリーズナブルに購入できるペンタブです。この後紹介するものよりも筆圧レベルなどは低くなっていますが、趣味でイラストを描くには十分すぎるほど。私が最初に利用したペンタブもほぼ同じ性能のものに近く、それで似顔絵やイラストを描いていました。
【機体概要】
本体サイズ:277.0 ×189.0×8.7mm
描画領域:216.0×135.0mm
筆圧レベル:2048段階
★ポイント★
ペンタブの中でも非常にお安い逸品。使いやすさのことを考えればまさに初心者のためのシリーズです。まずはこのペンタブを半年~1年使ってみて「PCでイラストを描く」ということに慣れたら次のステップに行くのがいいかも。
ワコムの主力商品の一つである「Intuos」シリーズのペンタブ。こちらも初心者から上級者までカバーできる製品です。上記の「One by Wacom」との違いは筆圧レベル、Bluetoothでの無線接続、サイズの種類の増加などがあります。またこのタイプのペンタブはWEBだけでなく大手家電量販店でも販売しているので、実際に触って確かめることもできます。
さらにこのペンタブには購入特典があり、製品購入後WacomID、製品登録を行えばすぐにイラスト制作が始められるソフトウェアをダウンロードすることができます。タブレットとソフトどちらもそろえるのが難しいという方にはまさにうってつけ!
【機体概要】
本体サイズ:200.0 ×160.0×8.8mm
描画領域:152.0×95.0mm
筆圧レベル:4096段階
【購入特典】
◆Wacom Intuos Sベーシック(下記のうち1つ)
• Corel® Painter® Essentials™ 7(90日間体験版)
• Corel® Aftershot™ 3(90日間体験版)
◆Wacom Intuos Sワイヤレス(下記のうち2つ)
• Corel® Painter® Essentials™ 7(90日間体験版)
• Corel® Aftershot™ 3(90日間体験版)
• CLIP STUDIO PAINT PRO(2年ライセンス)
◆Wacom Intuos Mワイヤレス(下記のうち3つ)
• Corel® Painter® Essentials™ 7(90日間体験版)
• Corel® Aftershot™ 3(90日間体験版)
• CLIP STUDIO PAINT PRO(2年ライセンス)
★ポイント★
筆者は現在自宅の制作環境ではこのWacom Intuos M ワイヤレスを使用しています。2台のモニターを置きつつ余裕ある置き方ができるサイズ感と、サラサラと書ける滑らかさは初級者~中級者におすすめできます。
プロ専用!?と思うほどの高品質なシリーズ。上記のシリーズと比べると書き味・滑らかさが格段に違いがあります。がっつりとイラストを描いていくぞ!という中級~上級者にピッタリなペンタブです。
こちらも大手家電量販店で販売しているので、どれだけ違うのか?というのを実際に体験することができますよ。
これまで紹介してきたペンタブよりも高精度に動きを感知するため、書き手のクセをダイレクトに伝えることができるのが特徴。また左に設置された8つのキー、ホイールキーを使えばイラスト制作で使いたい多くのショートカットキーを割り当てることができるのでより効率的にイラスト制作を楽しむことができます。もちろん左利きの方のために左右を反転して使用することも可能!
【機体概要】
本体サイズ:338×219×8mm
描画領域:224×148 mm
筆圧レベル:8192段階
多くのプロや絵師さんがこちらのシリーズを使用しているのではないでしょうか。イラストを描く上で線にこだわりを持つ人、高精細な書き込みをしたい人、様々な絵師の欲望をかなえてくれるモデルです。
またこのシリーズにはさらに「Paper Edition」というものがあり、実際に紙に描いたものが一筆ごとにデジタルで記録されるというもの。デジタル・アナログ両方で制作していた人ならそれらを一つにできるという非常に画期的な機能が付いています。
液タブ
「液タブ」とは「液晶ペンタブレット」の略称で、その違いはタブレットが画面になっている点。なので液タブはモニターに直接ペンで描くことができるのが最大の特徴です。
普段アナログでイラストを描く人は手元を見ながら絵を描いていると思いますが、板タブになるとモニターを見ながらイラストを描くため、慣れない人もいるかもしれません。しかし液タブは手元にモニターを出すことができるため直接イラストを描いていると同様の形をとることができます。
また液タブの性能は「Intuos Pro」と同様またはさらに上をいっておりまさに「プロが使う」レベルのペンタブとなっています。その分お値段が高いため中級~上級者におすすめのモデルでもあります。
Wacom Cintiq シリーズ ワコム製液タブの中でもシンプルなモデル。筆圧レベルや描画感知などは他の液タブ同様滑らかかつ的確。ただし制作効率を上げるボタンや書きやすくするためのスタンドなどオプションは別売りになっているため「液タブで絵を描きたい」というだけの方におすすめのモデルです。
【機体概要】
本体サイズ:422 × 285 × 24.5mm
描画領域:15.6型(解像度:1920×1080)
筆圧レベル:8192段階
液タブは高い!という常識を覆した液タブエントリーモデル。このモデルが発売された時代は液タブは7~10万円以上が当たり前、液タブなんてまさに稼いでるプロしか買えないものだと考えていました。そんな常識を一気に覆し液タブをもっと身近になるきっかけといっても過言ではないモデルです。
筆圧レベルこそ他の液タブよりも低くなっていますが、4096段階は趣味だけでなく仕事のイラストでも十分すぎるほど。がっつりとデジタルイラストを初めていきたい!という方はぜひとも相棒に選んでみてはいかがでしょうか?
【機体概要】
本体サイズ:357 x 225 x 14.6 mm
描画領域:13.3型 294 x 166 mm(解像度:1920×1080)
筆圧レベル:4096段階
★ポイント★
このモデルのもう一つの特徴は、Android端末と接続して使用できる点。PCを持っていなくてもスマホを母体としてイラスト制作をすることができます。
タブレットPC
ペンタブのもう一つの形、それが「タブレットPC」型。これまでのペンタブはPCに接続して使用するものでしたが、このタイプは「それ自体がPC」というタイプとなります。多くの方には「iPad」と聞くとイメージがわきやすいのではないでしょうか?
Wacom Mobile Studio Pro 13
WindowsOSを搭載し、これ一台でほとんどこなすことができるタイプ。ペンタブの機能としては上記の液タブと同様のもので、通所のPCに接続すれば液タブとしても使うことができます。外で持ち歩いてイラストを描きたいという方にはおすすめかも!
【機体概要】
本体サイズ:228.8 x 366.6 x 17.4 mm(グリップパッドを含む)
描画領域:13.3型 293.76 x 165.24 mm
筆圧レベル:8192段階
iPad
言わずと知れたAppleのタブレット型端末。このiPadにApple Pencilを組み合わせることでペンタブとして利用することができます。シリーズによってはApple Pencilと合わせても5万円以内で購入できるものもあります。
ただし上記ペンタブ、液タブとは違い「iOS」となっていますので「Windows」に慣れている方は少々手間取ることも。
どれが一番おすすめ!?
ざっくりとペンタブの種類を紹介していきましたが、「結局、何がいいの?」と思いませんか?
あくまで筆者の経験上ですが、初心者の方なら「板タブ」の「Wacom Intuos ワイヤレスシリーズ【M】」がおすすめとなります。おすすめのポイントとしては…
★価格が安すぎず、高すぎず、ペンタブを使っているなという実感が得られる。
★場所をとらない手軽な大きさだからどんな机にも起きやすい。環境を整えれば無線でイケる。
★これでPCでイラストを描くことを慣れてから次のステップに進む自信をつけられる。
★スマホ接続にも対応している
やはりネックになるのは「値段」です。安いものがいいと思いつつも「安いと逆に不安…」、高いほうがいいと思っても「続けられなかったらどうしよう…」などなど、いろいろと考えてしまうものです。そんな中でこのシリーズはMサイズなら21,780円(税込)、一つ下のサイズであるSサイズなら14,080円(税込)と、ちょうどいい価格帯なんですね。
このモデルを利用してみて、さらに本格的にペンタブを使いたい!と決心がついたらさらに上のレベル、もしくは液タブに移行するもよし。「これで十分だな」と思ったらそのまま使いこめばよしとどちらにも舵をきれるのがいいと思っています。
まとめ
今回はおすすめペンタブをご紹介していきました。
デジタル環境の導入ということで、意外とコストがかかってしまうデジタルイラストですが、その分イラスト制作の幅が無限大に広がります。
今回は「WACOM」製品を紹介しましたが、現在は国内外問わず様々な会社がペンタブを販売していますので、それらも探してみて自分に合う商品を見つけてみましょう。
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ココもポイント!
ペンタブ初心者にもう一つ教えておきたいポイントはペンには「替え芯」が必要ということ。実はペン先は消耗品で、使い続けるとどんどんすり減っていくので交換が必要となります。標準芯はだいたい1,100円くらいで売っていますよ。その変わり替え芯には「ハードフェスト芯」や「エラストマー芯」といった描き味を変化させる芯もあります。ペンタブをさらに自分好みにできるオプションでもあります。
EVENT DATA
お家時間にイラスト制作 おすすめペンタブ情報
- 期間
- 商品によって販売期間が異なります
- 場所
- 今回ご紹介した商品はAmazonにて購入可能
- 金額
- 商品によって値段は異なります
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